「進捗」ではなく「変化」を目標とする意味

「仕事は楽しいかね?」という本を勧められて今読んでいる。

読んでる中で目標の立て方についての話があるのだけど、
その話が非常に合理的だなと感じた。

たいていの人は、マンネリ化した生活から抜け出すために目標を設定する。
だけど、いいかい、今日の目標は明日のマンネリなんだよ。
(中略)
だから僕は、たった一つしか目標を持っていない。
毎日毎日、違う自分になること。
これは〝試すこと〟を続けなければならないということだ。
『仕事は楽しいかね?』/ デイル・ドーテン

ここで大事なポイントになるのが、
あくまで『目的』ではなく『目標』という点だ。
目的とはゴールであり、最終的にたどり着きたいポイント。
目標とは道標であり、それは通過地点なるものだ。
目的:終着地点、抽象的、結果…
目標:中継地点、具体的、手段…
人生の目的が「幸せ」であることに対して、
その目標は「健康」であることや「お金持ち」であることなど、
そこに紐づく目標は複数個できる。
ある定量的な目標を設定できたとき、
猪突猛進的に局部最適化していくと数字改善が進むケースは多い。
しかしながら多くの場合、
目標が目的に対して最適化されなくなるケースがある。
目的に対して他に効率的なアプローチがある目標の存在が見えなくなり、
愚直に目の前の目標を改善し続けて結果遠回りになるケースがそれだ。
例えば、
「顧客の◯◯という課題を☓☓で改善する」というビジネスゴールを掲げていた場合、
様々な数字をKPI化し目標として設定するだろう。
それは顧客継続率なのか、顧客単価なのか、顧客満足度調査の結果みたいなものかもしれない。
しかし一度設定された目標というのは、
設定された時点で形骸化が進んでしまう。
というのも目標を設定しているその時点では、
目的に対してその目標が最適化されているかの確認はされるが、
その後もその目標が目的に対して最適化されているかという観点で継続的に確認するプロセスが抜け落ちてしまうケースが多いからだ。

もちろん馬力を上げるために有効な手立てではある。
目先に人参(目標)を掲げることによって、
視野を狭めるからこそ発揮されるのである。
ただ目標を設定された時点において、
目的に対しての最適化がされなくなってしまう。
もちろん目的に対して最適化された目標設定がされている場合は、
その目標に対して一心不乱に取り組んでいった方がよい。
ただし、目的に対して目標が最適化されていないケースは、
目標を設定するよりも、昨日より今日の変化があるか、
ということ自体を目標とすることの方がうまく働く。
特に不確実性が高い新しいことにチャレンジするときほど、
「変化」を目標にすることが大事だ。
先が見通せない事象に対して、
誤った目標設定を愚直に守っていたら成功するはずもない。
またそもそも昨日よりも今日を「変化」しようと思うことで、
得られるインプットも多くなる。
同じ目標に対して毎日アプローチをするのではなく、
少しでも良いから行動して「変化」を起こすアプローチをとっていた方が、
多種多様なインプットを得ることができ、
そこから出されるアウトプットの精度も結果あがってくる。
もちろんカチッとハマった目標があるのであれば、
それに対して愚直に頑張っていくことも大事。
ただ現状に迷っていたり、新しいことにチャレンジしていくシーンでは、
もがきながらでも「変化」というキーワードを胸に、
日々を過ごしていく方が大事だなと。
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