【読書メモ】『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』

情報過多の社会で生きる僕らは脳にバグを抱えている。
洪水のようにタイムラインに流れる情報爆発によって僕らの認知能力は逆に退化してしまった。
少しずつ改善しているポジティブな物事は捉えることができなくなり、より刺激的でセンセーショナルなネガティブニュースばかり記憶されてしまう。
そんな記憶の積み重ねが僕らの世の中の捉え方を歪めている。
そういった脳みそのバグ/不具合の直し方を教えてくれるのが本書だ。

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 

特に僕らは必要以上に世の中が悪くなっていると捉えがちだ
「世界は貧困が蔓延していて教育は行き届いておらず、どんどん治安は悪化し格差が広がるばかりである」と勝手に暗澹たる気持ちになってしまうのだ。
この歪んだ認知を治すためにデータドリブンで客観的な事実から世界を捉えなおそうとするのが本書の教えだ

本書では僕らが陥りがちな10つの傾向について対策とおもに語られている。

『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』

引用)『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』より
①分断本能「世界は分断されている」
→大部分の人々がどこに属するのかに着目しよう
②ネガティブ本能「世界はどんどんわるくなっている」
→悪いニュースは広まりやすいと意識しよう
③直線本能「世界の人口はひたすら増え続ける」
→直線成長ではなく逓減すること注目しよう
④恐怖本能「危険でないことを、恐ろしいと考えてしまう」
→リスク(危険度と頻度)を計算してみよう
⑤過大視本能「目の前の数字がいちばん重要だ」
→複数の数字で比較してみよう
⑥パターン化本能「ひとつの例がすべてに当てはまる」
→恣意的な分類の可能性を疑おう
⑦宿命本能「すべてはあらかじめ決まっている」
→ゆったりとした変化を捉えてみよう
⑧単純化本能「世界はひとつの切り口で理解できる」
→「金槌を持つと全てが釘に見える」病に気をつけよう
⑨犯人捜し本能「誰かを責めれば物事が解決する」
→犯人ではなく原因を探そう
⑩焦り本能「いますぐ手を打たないと大変なことになる」
→小さな一歩を積み重ねよう

地球規模での世界の捉え方から、日本という国家規模、そして身近な事象に対しても僕らはいつの間にか誤った認知を持ってしまう。
そんな時に事実を事実として受け入れるための処方箋を持つことが大事だ。
特にセンセーショナルなニュースである時ほど、この10パターンに当てはめながら考えることで事実ベースから世の中を捉え直すきっかけを持てるだろう。

「事実に基づいて世界を見れば、世の中もそれほど悪くないと思えてくる。これからも世界をよくし続けるために私たちに何ができるかも、そこから見えてくるはずだ」

もちろん事実の積み重ねとして見ても、手放しで喜べるほど世の中はめちゃくちゃ良くなってるとは言えない。
だけど勝手な解釈で悲観し、諦めを持ってしまうことのほうが機会損失なのだ。
本書を手に取り事実ベースから物事を捉え直せば、前向きなマインドで物事に取り組むきっかけを作ることができるだろう。

『FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド、上杉 周作、関 美和

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